マンション管理会社で働いてみたいけど、ネットで調べると辛い・激務・パワハラ等、怖いワードばかり並んでいて不安になった、という経験はありませんか?
「マンション管理会社は激務で残業が多い」
「マンションの住民対応が辛い」
「管理会社ってパワハラはあるの?」
そのような不安をお持ちの方も多いかと思います。
そこで今回は、
- マンション管理会社は辛いよ
- 管理会社でストレスが溜まること
- 管理会社は激務なのか
- マンション管理会社でパワハラはあるの?
というお話をしたいと思います!
マンション管理会社は辛いよ
のっけからとほほさんのパクりですみません。笑
私個人のお話をさせていただくのであれば、マンション管理会社は
- 別に辛い仕事ではない
- 激務でもない
- 最近はパワハラもほとんど無いのでは
- 仕事なので多少ストレスはあっても辞めたいとまでは思わない
- 寧ろ楽しい仕事だと思う
という感じです!
但し向き不向きがあるのと、辛いことが全くないか、ストレスを全く感じないかというとそうでもないので、これから就職や転職を考えている方向けに、そのあたりの「内側から見たマンション管理会社」についてお話ししたいと思います☆
また、管理会社の年収や業務量、仕事内容等はこちらで詳しくお話ししていますので、就職・転職をお考えの方は是非ご覧ください。
管理会社でストレスがたまること
どんな仕事でも辛いことやストレスが溜まること、辞めたいと思うことはあると思いますが、マンション管理会社でストレスになることをいくつか挙げてみます。
ま、やってみて嫌ならやめましょう。↓↓笑
①取引先への値下げ交渉
マンションの理事会や総会で、
「この設備点検の費用、減額してくれない?」
「この工事の見積もり、もう少し下がらない?」
というお客さんの要求はよくあるのですが、この要求を持ち帰ったフロントさんが上司に相談すると、
「そんなもん下請けの業者の原価下げさせればいいだろ」
って普通に言われます。
自分の身は切りたくない(切らない)のに人には平気で身を切らせるわけです。
マジで心病んでると思うのですが、こんなことが普通にまかり通ってます。
上司がこうだと新卒で入社したフロントさんは何の疑問も持たず取引先の業者に電話を掛けて
「マンションの理事会で高いって言われたんで〇万円下げて貰えますか~?」
とか平気で言う子が出てきます。
人間として真っ当な感性を持っていればこの時点で辛い思いをしますし、こーゆーことを平気で言っちゃって特に疑問も感じない子はこの後お話しする②で辛い思いをすることになります。
②取引先が動かない、客を怒らせる
私が尊敬する方の言葉で、「現場は心理学で動いている」という言葉があるのですが、正にその通りだと思います。
取引先への配慮や気配りができないと、依頼した案件をやらずに放置されたり、いざという時動いてくれなかったり、お座成りな仕事をしてお客さんを怒らせて尻拭いをしに行かなければならなくなったりということが起こります。
取引先だって人間なんですから当たり前なのですが、人の気持ちを慮れない・他者への配慮ができないと、取引先等から足を引っ張られて仕事が増え、お客さんからもクレームになりストレス・激務・辞めたい、という話になります。
また、そのフロントさんはきちんとしたお付き合いができる人でも、以前から会社が取引先をぞんざいに扱うような体質だったり、逆に取引先がいい加減な仕事をしても特に咎めない「ぬるま湯体質」だったりすると、同じように足を引っ張られます。
このような場合、私は信頼できる取引先(工事会社等)を自分で探してきて業務提携してもらっていました。
ぬるま湯にドップリ漬かった業者をマンションのお客さんに紹介するのは辛いですし、ストレスが溜まりますからね。
ただ、新卒や若手のうちは上司から「ナマイキ言うな」と言われる可能性が高く、大手であればあるほどコンプライアンスにうるさいので、なかなかそれも難しいかもしれません。
③親会社からの天下り
会社員的にはこれが一番のストレスかもしれません。
まあどの業界でもあることなのでしょうが、マンション管理会社は特に買収(吸収合併)が多いです。
大きなマンション管理会社の傘下に入ると、親会社でポストから溢れた人たち(標準和名:負け組)がガンガン流れてきて、課長や部長、支店長から取締役までポストを食い尽くします。
で、この人たちは親会社で「使えない」から子会社に押し付けたパターンも多いのですが当人たちはまるで自覚がなく、ただ座っているだけならまだしも、しばしばトンチンカンな施策ばかり打ち出して現場を引っ掻き回します。そして大体1~2年で去って行く
また、デベロッパー系管理会社の場合は買収(吸収合併)とは関係なく親会社から謎の課長(部長や取締役ということもある)として上から降ってきたりします。
謎の課長の謎ポイント
- 課長(管理職)のはずなのに他のフロントに混ざってデスクに座ってたり
- 課長(管理職)のはずなのに形式上チームリーダー(基本的に課長以下の役職)の配下だったり
- かと思えば給与は何故かチームリーダーより多かったり少なかったりラジバンダリ
- 課長なのにマンション管理のことよくわかってなかったり
管理会社によっては1つの課に課長何人おんねんwww
という状況になります。
前回の記事でマンション管理会社の課長の給料についてはじめちゃんさんと意見が割れましたが、課長の給料に振り幅があるのはこのような理由です。
某独立系管理会社のように生え抜きの若手の実力を評価して課長に据える会社もあれば、親会社から謎の課長が降ってくる管理会社もありますが、後者はポジションも給料も結構ファジーです。
自分より能力も経験値も低い人たちが課長やそれ以上のポストに座って良いお給料貰っていたら大抵の人にとってはストレスだと思います。
④お客さんとwin-winになりきれない
例を挙げると、修繕工事の提案です。
お客さん(管理組合)としては当然費用を抑えたいところですが、管理会社としては大事な収入源のため、管理会社が出す修繕工事の見積書には10~30%の手数料(バックマージン)が乗っています。
最近では手数料(バックマージン)を乗せない管理会社もありますし、某大手エレベーター会社は3%までしか乗せさせないというところもありますが、お客さんのニーズに反して高い見積書を出してこないといけないというストレスに耐えられないという人も多いのではないかと思います。
この手数料(バックマージン)については賛否両論ありますが、個人的には別にマンション管理会社が利益乗せたって良いんじゃないの?と思っています。
但しそれは「管理会社を介することで付加価値が生まれるなら」という条件付きです。
例えば、工事部門の専門的な知識がある社員がしっかりと責任を持って現場の巡回チェックや工事会社への指導・監督、引き渡し時に理事会や総会でわかりやすく説明する等の「付加価値」があるのなら、いくらか乗っていたとしてもむしろサービスの質が高くなるケースもあるからです。
おそらくですが、マンション管理会社が工事の元請を始めたころは根底にこのような思想があったんじゃないかと、私は勝手に思ってます。
が、いつしかそのような思想はどこかにすっ飛ばして「ただ乗せるだけ」ビジネスに変貌してしまったのではないかと。
「ただ乗せるだけ」ならば付加価値が無いので私も当然反対です。
⑤お客さんからの苦情は自分次第で何とでもなる
ここまではマンション管理会社で辛いこと、ストレスが溜まること、辞めたいと思うことについて書いてきましたが、これらはどちらかというと自分ではコントロールが効きにくい外的な要因です。
世間一般によく言われるのは、
- マンション管理会社はクレーム産業
- クレーマー対応が辛い
- 無茶な要求をするマンションの居住者がいてストレスが溜まる
というような評価ですが、これって実は自分次第でなんとでもなるんですよね。
この後詳しくお話しします。
理事会でマンション内のクレームに対応する場合についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
マンション管理会社は激務なのか?
管理会社によっては一部の業務を別部署でやってくれたりしますが、フロントさんのお仕事を大まかに挙げるとこんな感じです。
- 理事会・総会の資料の作成、出席、議事録の作成
- 工事等の日程調整や立会い
- 管理員さんからの連絡を受け、必要に応じて対応
- 仲介会社からの重要事項調査依頼に対応
- その他社内的な事務処理(報告書や稟議申請等)
- お客さんからの苦情の対応や各種要望事項への対応
上の5つについては年間に均すとある程度は業務量も一定で、激務という程ではないかと。
人によって事務処理が早い人・遅い人もいますが、人並みにWordとExcelが使えればさほど大きな差にはなりません。
ではどこで差が付くのかと言うと、最後の【お客さんからの苦情の対応や各種要望事項への対応】です。
この能力が高いか低いかで、大げさではなくマジで生か死かくらいの差が出ます。
マンション管理会社の仕事が辛い、激務となってしまう人というのは、ほぼ例外なく最後の【お客さんからの苦情の対応や各種要望事項への対応】が死ぬほどヘタクソです。
中から見ていると気づきますが、管理会社の仕事が激務だという人の大半は、苦情や要望への初動を間違えて小火を大火事にし、自分で自分の仕事を増やしていきます。
言い方を変えると、色んなところに気が利かず自滅してるんですよね。
逆に、優秀なフロントさんの場合はこのようなトラブルをいち早く察知する嗅覚に長けていて、そもそも小火が発生する前に消火完了して自分の仕事を最小限に抑えていたりします。
このあたりが、私が冒頭でマンション管理会社について
- 別に辛い仕事ではない
- 激務でもない
- 多少ストレスはあっても辞めたいとまでは思わないのでは
と申し上げた理由です。
以前お話しした暴走理事長への対策も小火の段階で消火してしまうことが重要です。
管理会社ってパワハラはあるの?
私の場合は高校までゴリゴリの硬式野球部→モシモシゴリラ上がりがいっぱいいるデベロッパー系管理会社→モシモシゴリラ系仲介会社と渡り歩いたため、早い段階で
パワハラw何それおいしいの?www
というメンタリティーが出来上がっていたので全く気になりませんでした。
まあ不動産会社と言えば昔の野〇不動産のように上司から灰皿を投げつけられたりが普通という時代もありましたから(今は絶対無いでしょうけど)、そういった不動産会社の流れを汲んでいるデベロッパー系管理会社は割と体育会系のノリが強い傾向にあるとは思います。
といっても基本的にはそのような体育会系のノリが苦手で管理会社に流れてきた農耕民族の方が多数派ですし、今の時代はパワハラにうるさいので、ある程度の大手ならパワハラの心配はしなくて大丈夫だと思います。
マンション管理会社は辛いよまとめ
今回はマンション管理会社の仕事が辛い、ストレスが溜まる、激務、辞めたいといったところについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。
私としてはそんなに辛いともストレスがたまるとも、激務だとも思いませんでしたし、特段パワハラもなかったです。
私が辞めたいと思ったのは…
そもそも人に指図されるのが苦手で、管理会社を辞めたいというよりも会社員を辞めたいって感じだったんですよね。笑
管理会社は全く悪くありません。笑
これから転職される方はぜひ参考にしてみてくださいね~☆